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機械翻訳の時代に創造力を鍛える

機械翻訳と創造力

翻訳技術がどんどん向上していますが、果たしてテクノロジーを利用することで創造力に何か影響があるのか。多くの翻訳者は疑問を感じるかもしれません。

ですが実は、人間と機械の相互作用と認知プロセスの間には関連性があることが、研究によって示されています。Maureen Ehrensberger-DowとGary Masseyは、翻訳技術と認知能力に関する会議論文で、テクノロジーへの依存によって、翻訳プロセスがどのように変化したのか解説しています。その中で、テクノロジーによって「翻訳者の記憶を外部化できるようになり、実質的に翻訳者の記憶領域が広がった」と述べています。

翻訳や用語で発生した問題は、ほんの数回のキー操作で解決できるようになり、翻訳者の生産性は大幅に向上しています。一方で、翻訳者は記憶や創造力をあまり使わなくなったかもしれません。Dr.Joseph Firth は、インターネットの使用が認知に及ぼす影響についての論文の中で、「世界の事実情報のほとんどを、文字通り私たちの指先に」持つことで、情報が人間の脳に保存される方法が変化していく可能性があると述べています。

記憶が創造性の源として見られていることを考慮すると、翻訳者の中に、創造力について懸念する人がいても不思議ではありません。特に、ますます使いやすくなった機械翻訳(MT)の出力結果が原稿に挿入されるようになった現在、翻訳者たちは、今後の翻訳における創造力の役割について疑問を感じるでしょう。

しかし、MTは非常に複雑であったり、創造的であったり、あるいは文化的に特化したコンテンツには向いていません。これらの分野では、依然として、人間の翻訳者の創造性が強く求められているのです。ポストエディット中でも、(原文とクライアントの品質に対する期待に応じて)、より創造的な方法でセグメントを翻訳しなおさねばならないことがあります。翻訳者とポストエディターがテクノロジーの利点を活用しつつ、創造性を発揮し続けるためのアドバイスとトレーニングを紹介します。

翻訳プロセス中に創造性を解き放つ方法

翻訳者は、時には、翻訳作業に行き詰まりを感じることもあります。原文のように優雅に情報を伝えるために、苦労するかもしれません。正しい表現が見当たらなかったり、正しい単語を見つけるのに大変な思いをするかもしれません。時間は刻々と過ぎており、どのように問題を解決してよいか分からない。分かりやすく言えば、ひどい翻訳スランプに陥ることがあります。

心配いりません。スランプを乗り越えるためのアドバイスは次のとおりです。

CATツール上でセグメントを分割して、新たな視点を得る

Maureen Ehrensberger-DowとGary Masseyの論文によると、CATツールでのテキストのセグメンテーションは、「意図せずに創造性を制約し、原文の構文パターンから離れる自由を阻む可能性がある」と述べています。うれしいことにMemsourceエディタなどの一部のCATツールでは、翻訳者がセグメントを分割または結合できます。どのように情報をセグメント分割するかの制限がなくなれば、より流ちょうに翻訳する方法が見つかるかもしれません。

原文を自分の言葉で言い換える

原文の意味が明解でも、訳文言語の文法的な制約のために、同じ方法で原文の概念を翻訳できない場合もあります。締め切りが近づく中、訳文言語のネイティブスピーカーなら同じ内容をどう表現するのかを苦心しながら調べる羽目になります。こういった場合は、訳文言語に翻訳する前に、原文を自分の言葉で言い換えてみてください。この方法は、機械翻訳用の原稿を準備する際に、MTエンジンの既知の問題を回避するためにも利用できます。

他の人ならどう表現するか考えてみる

あなたの翻訳が適切な表現であると確信できない場合は、クライアントのターゲット読者のことを想像してください。次に、その人に似ている知り合いを思い浮かべてみましょう。場合によっては、その人はテレビでよく見かける人かもしれませんし、ソーシャルメディアでフォローしている人かもしれません。彼らは、どのように話したり書いたりしますか?彼らは、こんなふうに、そのことを表現するでしょうか?その人の真似をしてみたり、あるいは、印象づける方法を思い描いてください。この手法が最も効果を発揮するのは、目を閉じて、普通にその人に出会う状況を想像し、その人の声とボディーランゲージにしっかり集中できた時です。

原文言語と訳文言語の類語辞典を使う

特定の単語の翻訳に苦心するのは、訳文言語の文脈では正しい意味を表現できず、そして辞書を調べても役に立たないような時だったりしませんか?そういった場合には、訳文言語の類語辞典を使って、その原文ワードの一般的な翻訳を調べてみましょう。同義語の中に、的を得た表現が見つかることもよくあります。または、原文の同義語を見つけて、それから翻訳を探してみる手もあります。この方法でも、あなたが探している単語を見つけ出せるかもしれません。

巧妙な翻訳を積極的に覚える

とても難しい翻訳の問題を解決したら、解決策を書き留めておきましょう。翻訳メモリ(TM)と用語ベース(TB)に頼りたいところですが、創造性はあなたが知っていることに基づいていることを忘れないでください。発見した巧みな表現を使った翻訳は、インデックスカードなどに書き留めるようにしましょう。必要な時には、それらの言葉が口をついて出てくるぐらいに暗記してください。翻訳テクノロジーが手元にない場合でも。忙しい日々の中で勉強するために、すきま時間を使ってください。たとえばお湯やお風呂が沸くまでの時間や、バスが到着するまでの時間など。

創造力を高めるための(日常でできる)継続的専門能力開発法

これまで紹介した方法は、苦境に陥ったときに解決する手助けとなるものの、重要なのは、実際の翻訳業務以外の場でも創造性を育んでいくことです。そのために、長い目で見れば翻訳に非常に役立つ2つの方法を解説します。もしまだ実行されていなければ、きっと、その効果に驚かれるでしょう。

まったり時間を使ってライティング練習をする

ソーシャルメディアフィードを何度もスクロールする代わりに、お気に入りの温かい飲み物、ペン、紙を使って時間を過ごすようにしましょう。研究によると、ペンと紙で書くことで創造性を高められるのです。次に、下記の演習を試してください。

  • 日常のことを詳しく説明してください。その際、色々な表現を使ってみてください。花のような、技術的な、手の込んだ、口語的な…など。
  • 他の誰かが書いた一節を、異なる口調とスタイルで言い換えてみましょう。たとえば、手の込んだ文をより口語的にしたり、安くて手頃な製品の説明を上品な感じで行ってみるなど。

素晴らしいオリジナルコンテンツからインスピレーションを得る

語彙と文体のレパートリーを増やすことは、創造性のための道具箱を用意するようなものです。ほとんどの翻訳者は、訳文言語でオリジナルのコンテンツを読むことで役立つ用語や表現を見つけられ、最終的にはより流暢なライターになれることを知っています。

残念ながらこの学習効果は、選択したテキストの質が不十分な場合には、逆効果になることもあります。品質が低い翻訳の例を考えてみてください:同じエラーまたは翻訳借用が繰り返し提示されると、多くの人は少しずつ抵抗がなくなり、最終的には間違った表現を自分の語彙の中に取り入れてしまいます。

したがって、(半)自由時間に読むコンテンツの質に気を付けてください。幅広い語彙のテキストを選び、さまざまなスタイルを意識的に評価し、なぜ自分がその文章を楽しんで読んでいるのかを考えてみてください。

ポストエディットでも創造力を維持する方法

クライアントの品質に対する期待、素材、そして概要で規定されているポストエディットのレベルによっては、ポストエディットでも、ある程度の創造性が必要になる場合があります。ですが、最小限の編集作業を施しつつ多くの機械翻訳済みセグメントを確認したあとでは、気持ちを切り替えて、より労力が必要なセグメントの翻訳に取り掛かるのは難しいかもしれません。既に偏った状態にある中で、完璧とは程遠い機械翻訳の訳を遠ざけるのは大変です。これを克服する方法は、次のとおりです。

仕事に取り掛かる前に、潜在的な問題を予測する

特に概要によってフルポストエディットが規定されている場合は、編集の要点にとらわれる前に、より多くの作業が必要になるであろう箇所を特定することをおすすめします。機械翻訳品質評価(MTQE)ツールを使えば、予想される作業量を算出できます。

個々のセグメントごとに必要な編集量を決定するときは、訳文を確認する前に、原文セグメントをしっかり把握しておくと良いでしょう。他のやり方で進めたい時でも。使用しているMTエンジンに慣れると、実際に訳文を見る前に、問題があるセグメントを特定できるようになります。もしポストエディットが初めてという場合は、原文を読みながら、訳文も目を通したほうが良いかもしれません。

言葉を超えて、正しい言葉を見つける

原文とMTの訳文に書かれている以上のことが見えてこない。けれど原文に正確な翻訳では意味が伝わらない。そんな時には、単語から少し距離を置いてみましょう。まず、ターゲット読者、そして原稿のテーマと目的について考えてみてください。もし原稿の中に指示が含まれている場合は、頭の中で(または手を使って!)実際に動きを確認してから、自分が行ったことを説明してみます。原稿が製品に関するものである場合、それが読者にどのように役立つか、読者がどのように製品を使用するか、どう感じるかを想像してください。次に、訳文言語で製品について話してみてください。この作業の間、実際に机を離れ、メモを取ったり、紙にマインドマップを描いたりするのも良いかもしれません。

そうは言っても、クリエイティブな再翻訳に時間がかかりすぎる場合には、原稿がMTに合っていない、あるいは、目の前のタスクに対して品質への期待が高すぎる、という可能性があります。そんな時には翻訳の指示書を再チェックした上で、繰り返し発生する問題についてクライアントと話し合ったり、別のMTエンジンを試したりしてみましょう。MTQEなどの機能をもつMemsource Translateを使えば、言語ペアと原文のドメインに基づいて、サポートしている中から最適なMTエンジンを選択できます。

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